アメリカやイギリスの携帯キャリアがパケット定額制をやめる、というのが話題になっています。
日本でも一部のユーザー(たぶん、携帯のヘビーユーザー)が「日本でもそうなるのか?」と、戦々恐々としているところです。とりわけ、iPhoneなどスマートフォンを使う人たちが。
私は、現行のパケット定額なる料金制度は、早晩行き詰まるだろうと見ています。パケットを大量に費消する人とそうでない人との差がますます大きくなり、同じ上限では不公平感がますます強くなるからです。
少し前のソフトバンク・孫社長のTweetが話題になっていました。
事実かどうかはわかりませんが、この手のことにも「パレートの法則」が作用していることは、間違いないでしょうね。つまり、ごく一部のユーザーがかなりの割合を占拠している、と。
現行制度の維持を求める人は「青天井」という言葉を使いますが、さすがにそれはないかと思います。ライトユーザー向けの一つ目の天井と、ヘビーユーザー向けの二つ目の天井を設ける二段階定額、あるいは、一定以上の利用した人には、以後、強力な利用規制をかける、といったことが現実的かと。
こうすれば、ライトユーザーは今より少しはパケット料金が下がるでしょう。また、ヘビーな方は恐らく月々数万円の負担になるかと思いますが、「パケ死」というような事態は考えにくいかと思います。当然、使い方を工夫して料金を抑える努力をすべきですが。
いずれにしろ、携帯キャリアの側が、現行の利用度の分布を、大ざっぱでもいいから出してくれれば、「今のままじゃ、良くない」と考える人の方が多くなるはずです。ヘビーユーザーの方は、パケット定額廃止に反対するのもいいですが、今から「準備」しておいた方がいいですよ。